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セックスレス解決のために 性について男女が話せる社会を
2013.8.20 07:01
「気にしない」より、正面から向き合う
カップルや夫婦のセックスレスは、ここ数年で人口に膾炙(かいしゃ)するようになった。だが、多くの日本人は「自分だけじゃなかった。気にする問題でもないのかな」「日本の文化でしょう」等と反応し、セックスレスに居直っているようにも見える。
しかし、カップルや夫婦の本音に接近すると、性について何らかの問題を抱えているのに、話し合えないため問題に取り組めず、セックスレスに陥っている方たちが非常に多いのである。大事な問題なのに男も女も言いだせず、もんもんとしながら何年も過ごしている。
ここで昨今の風潮に流されて「気にする問題ではない」とさらに避けるよりも、問題に取り組むほうが、カップルや夫婦の充実した関係にははるかに寄与すると思う。
セックスレスの2割「夫としたくない」
パートナーのセックスのやり方に不満があるのに、言えない人は多いようだ。
特に女性。パートナーのいる40代の女性に対するNHKの調査では、セックスレスが全体の63%を占めた。その内訳で、「夫とはしたくない」が2割強。夫のやり方に不満があるのに、改善できないのだろう。また「時間がない、疲れている」が6割近くいるが、満足のある楽しいセックスができないことが、この表向きの理由の陰にあるのではないか。
してほしいこと、やめてほしいことを口にするのを、女性は恥ずかしがる。一方の男性は、もしそういうことを言われると、過剰に負担を感じてしまう。このことが、セックスへの不満を言えない元にある。だが異なるしくみの身体をもつのが男女だ。伝え合うのが当然という意識をもっていきたい。
世にあふれる性情報はみな男性目線、女性目線のものに分かれ、男女が知識を共有していないことも、カップルで話すのを困難にしている。性についての男女が共に読める記事を、メディアは心がけて発信するといいと思う。
不妊の背景にもセックスレス
結婚後、赤ちゃんに恵まれずに不妊治療を受けているが、実はセックスができない、という夫婦は、それほど珍しくないようだ。
こういう夫婦は、セックスがうまくできないことを2人の話題にできない。周囲からの「赤ちゃんはまだ?」という問いかけにも、本当のことは言えない。セックスカウンセリングやセックスセラピーがほとんどない日本では、医療の場でもセックスレスの相談はまずできない。こんな重苦しい心配事も、性について話せない社会がもたらすものだといえる。
パートナーに思い切って気持ちを話す。友人と真面目に語る。メディアは男女をつなぐ性の記事を載せる。専門家は性の問題に目をつぶらない。こういうところから、セックスレス社会は変えていけるだろう。
(明治大学文学部准教授 平山満紀)