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セックスレスにならない為に・・・。今夜からしてみよう。

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セックスの喜びのために 

異性、相手、自分を研究しコミュニケーションを

2013.9.3 07:00 からだ こころ いのち
セックスをめぐる意識調査でも、多くの点で男女差が…。「週刊SPA!」の運営する「女子SPA!」のアンケートでも、女性は日常生活の会話や優しい言葉、全身の愛撫を求める傾向に
セックスをめぐる意識調査でも、多くの点で男女差が…。「週刊SPA!」の運営する「女子SPA!」のアンケートでも、女性は日常生活の会話や優しい言葉、全身の愛撫を求める傾向に
 日本人はコミュニケーションにおいて、人がひと言も発しなくても、しぐさや表情からその人の気持ちを感じとるような、繊細な配慮の力を発達させてきた。この「察しのよさ」を性的コミュニケーションでも生かせれば、日本人のセックスは、もっともっと味わい深い交わりになるだろうに。日本人の素質をセックスの喜びに生かせず、セックスレスでくすぶる人も多い現状は、非常に惜しいと思う。
素質をセックスに生かせない日本人
 では、どこから変えたらよいのだろう。
 身体と心の性的なしくみや感受性は、一般に信じられている以上に男女で異なる。基本的な点でも、男性の性反応では射精に向かって身体が緊張していくが、女性は身体や心がゆるむほどに全身へ性感帯が広がっていき、正反対だ。また男性は性的に熱くなるのも冷めるのも早いが、女性はゆっくりと温まり、なかなか興奮がさめない。これほど異質な男女がひとつのことをするところに、セックスの難しさと面白さがあろう。
伝えられない「痛い!」「反応が悪い」
 セックスをめぐる意識調査でも、多くの点で男女差がある。前戯を「する」と答える男性は女性より多く、男性の側ではしていると思っても、女性の側からすればしているうちに入らないのだろう。
男性が挿入と射精にこだわるのに対し、女性は日常生活の会話や優し
い言葉、全身の愛撫(あいぶ)などを求める傾向がある。
また同性であっても、ひとりひとり身体も心も異なる。「女はこうすると感じるはず」という思いこみが、相手から一番嫌われていることもある。
 察しのよさは、異質な人の間のコミュニケーションでは難しい。さらに察しのよさは、裏返すと、伝える下手さだ。内心の「痛い! 早く終えてほしい」「余韻を楽しみたいのに、大いびきなんてがっかり」「彼女の反応が悪くて萎える」「最近ダメになって、妻に悪い」等の思いを伝えられず、「疲れた、時間がない、めんどう」を理由とするセックスレスになる人が多いのではないか。
「わかってもらえるはず」は禁物
 異性、相手の身体と心を、わかったつもりにならずに一から研究し、自分の身体と心を、口に出さずとも相手にわかってもらえると思わずに上手に伝えることが、逆説的だが、察しのよい性的コミュニケーションを可能にするだろう。
男性は「痛くない?」「こっちのほうが好き?」と尋ねて繊細に相手の反応を見ながら進め、一方の女性は「ちょっとそこはやめて」「すごくいい」などと自分の感じ方を伝えるとよいと思う。
 性的な身体や心は、生涯にわたり変化する。妊娠、出産、授乳、また更年期、閉経、加齢、そして病気、生活スタイルの変化…。そうした変化を機にセックスレスになる人も多いが、そういう時にこそ新たな事態を一から研究し直して、セックスのやり方を編み出すといい。異性、相手、自分について、未知の世界を探求する姿勢があって、察しのよさも生かせると思う。
(明治大学文学部准教授 平山満紀)
=終わり
 

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