不幸な出来事が続いた。
ドイツ格安機のアルプス山中への墜落。大塚家具の父娘血みどろの大戦争。そして古賀さんの古舘さんへの絶縁状。どれもこれも晴天の霹靂めいて実は予感させた。老人には。
老人と子供は勘がいいのである。
子供は闇から出てきたところだし、老人は闇に戻るところだから。
営業赤字を父娘が互いに罪をなすりつけあって血みどろの戦いをする。漁夫の利を漁るものもいる。
親は「悪い子を持った」と嘆き、子は親の無能を嗤う。
でも、最初に娘が好きになる男は父親で、やがて猛烈に嫌いになる。死ぬまで嫌いになる。
しかたない。これが人間である。
イケアやニトリの価格や品質・デザインも、やがて日本人は飽きる。湿気の多い日本風土には馴染まない明るさだ。大塚家具としては趣旨転向して輸入販売したヨーロッパ高級家具も、円安で仕入れ高になってしまった。終わるべくして終わり始まるべくして始まったのである。
相互に何の関係もないこれらの事件だが、日本の未来には象徴的な事件である。
老人と子供にはそこがわかる。でも書かない。
ただではいやだ。
飴玉一個でも御代が要る。はは。