男なんかの何処が良い
あんな汚れた者よりも
あたしゃ好きだよ
道端の咲いて踏まれた鬼アザミ
侠客(きょうかく)とは、強きを挫き、弱きを助ける事を旨とした「任侠を建前とした渡世人」の総称。今のヤクザには「強きを挫き、弱きを助ける」者など居ませんね。
自分が損だとわかっていても義に走るのが侠客ですよ。
中国の
春秋時代から義侠に厚い人々がおり、施しの見返りとして恩人に対し法を破り命を果たしてでも礼を果たしていたという。
戦国時代に登場した
戦国四君は
食客として侠客を採用し活躍したとされている。
史記に「遊侠列伝」という侠客の記述が残され、また
前漢を築いた
劉邦も最初は侠客であったとされている。
また彼は以下のように述べている。「
遊侠とは、その行為が世の
正義と一致しないことはあるが、しかし言ったことは絶対に守り、なそうとしたことは絶対にやりとげ、一旦引き受けたことは絶対に実行し、身を投げ打って、他人の苦難のために奔走し、存と亡、死と生の境目を渡った後でも、己の能力におごらず、己の徳行を自慢することを恥とする、そういった重んずべきところを有しているものである。」
「
孟嘗君・
春申君・
信陵君などはいずれも貴族で富裕であったため名声があった。人物として優れてはいるが、それは追い風に乗って叫びを上げたようなものだ。ところが民間の裏町に住む侠客について言えば、己の行いをまっすぐにし、名誉を重んじた結果、評判は天下に広がり、立派だと褒めない者は無かった。これこそ困難なことなのだ。秦より以前の時代では、民間独行の遊侠の事績が埋没し、伝わっていないことを私は極めて残念に思う」
男なんかの何処が良い!
あんな汚れた者