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益子さぁ~ん、逢いたかったわ!

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なぁ~んだ、そこに居たの!
益子さん、逢いたかったわ!

焼き物も焼いているのかしら、やっぱり「益子焼」って言うのですか?
日本の益子さんとペルーのマシコさんなら仲良くなれるかもね。



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太郎さん!
スーツとか国会より、この様な地に住まわれ活動した方がお似合いですよ。



「非接触部族」マシコ・ピロ族、頻繁に出没の謎


周囲と接触しなかった部族は、なぜ姿を見せるようになったのか
 ペルーの美しい村、シペチアリ。緑豊かなこの村を通る曲がりくねった山道に突如、鋭くとがれた2mの竹槍を装備したマシコ・ピロ族が現れた。

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「なぜ私を殺そうとするの?」
 1月に初めてマシコ・ピロ族に遭遇したシペチアリ村のルフィナ・リヴェラ副村長――小柄ながら、威圧的な女性だ――は、そう叫んだ。

 その後も、彼らの来訪は続いた。アルト・マドレ・デ・ディオス川から歩いて1時間。アマゾンのジャングルの奥深くの静かな村から、鍋やなたが消えていた。

 3月には、ひとりの老女が狙われた。1本の矢が、老女のスカートをかすめて飛んでいった。5月の初めには、村の男たちが出かけたすきを狙って、マシコ・ピロ族がやってきて農作物を奪った。レオ・ペレス氏と友人は、デジタルカメラを持って侵入者が農作物を奪った場所に急行した。ペレス氏がカメラをのぞき込んだとき、友人は矢の音を聞いた。「危ない!」 警告の言葉を発したものの、時すでに遅く、22歳のペレス氏は命を落とした。
「非接触」だが未知ではない
「非接触」部族として知られ、1世紀以上孤立して暮らしてきたと考えられるマシコ・ピロ族が、最近になって姿を見せるようになった。依然として不可解な部分はあるものの、巷で言われるほど謎が多いわけではない。ペルーに住む推定600~800人のマシコ・ピロ族は、同国南東部の先住民族と、何度か接触しているのだ。

 最近の接触では、川を進むボートを呼び止め、食料、衣服、なたなどの道具を求めた。住民たちは、マシコ・ピロ族の女性や赤ん坊を差し出されたり、ジャングルの野営地に遭遇したり、釣りの最中に矢の襲撃を受けたりしてきた。マシコ・ピロ族は泳ぎが苦手だが、木登りに長けている。また、竹筒の中で果実を発酵させて酒を造る風習があるほか、森の植物や動物にちなんで自分たちの名前を付けると言われている。

 昨年からマシコ・ピロ族の出現が急激に増えており、同時に攻撃性も増している。その結果、ペレス氏の死や2つの村の撤退などが起き、ペルー政府が介入するまで事態が発展している。

 ペルー文化省は、シペチアリ村近くのアルト・マドレ・デ・ディオス川沿いに管理棟を持ち、政府保護官のチームが川を連日パトロールしている。先住民管理を担当するロレナ・プリエト氏は、「私たちの目的は、先住民の命、健康、自決の権利を守ること。これ以上、待つことはできません」と話す。

 孤立した部族との急激な接触は、暴力や疾病が引き金になって部族が全滅するリスクをはらむ。なぜなら、ジャングルの免疫システムは、インフルエンザやはしかはおろか、普通の風邪にさえも対応できないほどだからだ。

 そのため、政府は管理下での接触計画を立てているが、これがマシコ・ピロ族のうち孤立する権利を主張するグループから猛反対を買っている。しかし、マシコ・ピロ族の側からすでに接触が始まっているという事実を無視することはできないだろう。「彼らは、身を隠し接触を拒絶することに多大なる努力をしてきた部族です。でも今は、そこから抜け出そうとしている」と、ブラジルにあるゲルディ博物館の人類学者で、この地域の先住民を研究しているグレン・シェパード氏は語る。

共通の言語と民族性
 シペチアリ村の下流、ディアマンテに住む人々は、ここ何年も、散発的にマシコ・ピロ族に遭遇している。アルト・マドレ・デ・ディオス川が蛇行するこの地は、魚に恵まれ、狩猟にも向いている。さらに、ジャングルで移動生活をするための小屋や薪にするための木にも事欠かない。

 マシコ・ピロ族は、ディアマンテに住むイネ族やその他の先住民と、共通の言語と民族性を持つ。

 マシコ・ピロ族の襲撃で12月に避難したモンテ・サルバド村のロメル・ポンシアーノ村長は言う。「彼らの言葉の約80%はわかります。わからないのは、古い世代の人たちが使う言葉です」。 政府の保護官でもあるポンシアーノ氏は、マシコ・ピロ族の言葉がわからないときには村の長老に助けを求め、現代のイネ語に翻訳してもらう。

 古くから変わらない言葉もある。「マシコ」だ。「野生人」あるいは「野蛮人」を意味するため、当然マシコ・ピロ族自身はこの言葉を好まない。それより、「兄弟」や「同郷の人」を意味する「ノモレ」という言葉を好む。

「彼らはマシコと呼ばれると怒ります」。ディアマンテに住むウォルディール・ゴメス氏は言う。ゴメス氏は、ハグする真似をしながら、「ノモレと呼べば、よく思ってくれます」と付け加えた。

 ディアマンテの住民の多くは、マシコ・ピロ族と共通の言語と民族性を持っているため、マシコ・ピロ族のことを兄弟のようにとらえている。それでも、両グループの関係は複雑で、必ずしも友好的だったわけではない。有名なエピソードがある。1970年代中盤、ディアマンテのサントス・バルガス氏らが、リオ・ピンケン川近くでマシコ・ピロ族に遭遇した。バルガス氏らが威嚇射撃をすると、マシコ・ピロ族は逃げた。しかし、マシコ・ピロ族の1人の少年がつまづき、転んでしまった。

「河岸で兄と、木に登って遊んでいたときのこと。急に、たくさんの人に囲まれたんです。泳げる兄は、川に飛び込んで逃げました」と、柔和なほほえみと鋭い目を持つ長身でおおらかなアルベルト・フローレス氏は当時を振り返る。

 バルガス氏らはフローレス少年をディアマンテに連れて帰った。フローレス少年は、そこでバナナとマサト(キャッサバを発酵させたビール)に出会う。8カ月後、バルガス氏はフローレス少年に、家に戻るチャンスを与えた。しかし彼は、森での移動生活よりも、ディアマンテでの暮らしを選んだ。

「こっちのコミュニティのほうがよかったんです」とフローレス氏は言う。

直接接触は数年前から
 2010年の遭遇から、二十数人のマシコ・ピロ族が、ディアマンテ近くに定期的に出没するようになった。ディアマンテには真っ直ぐの砂利道があり、その両脇に家が立ち並んでいる。ある日、ニコラス・「シャコ」・フローレス氏が釣りをしているとき、マシコ・ピロ族のグループに遭遇した。フローレス氏はそれまでの何十年、森でよくマシコ・ピロ族と遭遇していたものの、このときは彼らになたを渡し、自分の農場に連れて帰った。

 翌年、シャコ・フローレス氏はずっと、道具やバナナなど彼らの望むものを与え続けた。しかし、なぜか突然、それをやめてしまった。2011年後半、マシコ・ピロ族はフローレス氏を狙うようになり、2度の失敗の末、11月に行われた3度目の襲撃で、矢が彼の心臓を貫通した。

 ゴメス氏は言う。「彼らが何かをほしがったとき、断ろうものなら、殺される恐れがあります。また、質問をし過ぎたり、同じ質問を繰り返したりしても、彼らは怒ります」

 ディアマンテの住民は、フローレス氏の仇討ちをすることができたかもしれない。フローレス氏の死後1週間、激しい雨が降り続き、川の水かさが増したため、マシコ・ピロ族はフローレス氏を殺した島に足止めされた。つまり、モーターボートで近づき、彼らを撃つことができたはずだ。しかし、エドガー・モラレス村長は言う。「それはできませんでした。なぜなら私たちは、同胞だから」

 マシコ・ピロ族は、しばらく姿を消したものの、また姿を現すようになった。この3年で、多数の写真や映像が撮られている。その中では、伝道者、伐採者、観光客を乗せたボートが通過する横で、男性や少年が、熱心になたやバナナを運んでいる。「想像よりもずっと早く、数多くの接触が行われるようになりました」と、人類学者のシェパード氏は言う。
トラウマを抱えた村
 ディアマンテの住民にとって、ペレス氏が殺された今となっても、マシコ・ピロ族への見方は変わっていない。

 先住民との協働を進める非営利団体「SePeru」のフランク・ハイエク理事長は言う。「これはある種、警告と言えます。なぜなら、ノモレは危険であることがわかっているからです。でも、手を差し伸べたい気持ちや一緒になりたい気持ち、イネ族に対する好奇心なども同時に存在しています」

 しかし、ペレス氏が暮らしていたシペチアリ村は、多くの住民がマチゲンガ族である。マシコ族と同じ言語を話さず、兄弟の絆を感じることもないため、住民はマシコ・ピロ族との関係を持ちたくないと考えている。「彼らは今、玄関の前にまで押しかけ、急速に攻撃的な動きをしています。住民は連日、比較的高いリスクにさらされています。安全保障、食料安全保障、収入が、深刻な打撃を受けているのです」とハイエク理事長は語る。

 危険を受け入れざるを得なかったシペチアリ村のコミュニティは、主な収入源のひとつであったエコツーリズムロッジを閉鎖した。以降、そこで働いていたガイドやコックなどが、現金集めに奔走している。地域の学校に通う子供たちに、仕送りをしなければならないのだ。

 政府職員が毎日、折れた枝など、森からの訪問者の痕跡を探してパトロールしている。家族間にはトランシーバーが配られ、最新情報や警告の共有に用いられている。マシコ・ピロ族が戻ってきたら、コミュニティごとコンクリート製の幼稚園に非難する計画だ。

 リヴェラ氏ら住民は、毎朝政府職員からの知らせに耳を傾ける。リヴェラ氏は、下流にある管理棟近くの河岸にマシコ・ピロ族が発見されたら安心すると言う。「あそこからここまで、1日では歩けませんから」

 政府職員は、シペチアリ村には戻らないよう、マシコ・ピロ族に繰り返し警告している。しかし、彼らが戻らない保証はない。今はまだ、不安定な停戦ともいえる状態だ。「彼らが戻ってこない限り、こちらから探しにいくことはありません。でも、彼らが戻ってきたら、私たちは自分の身を守るでしょう。その後、彼らを探しに行くでしょう」とイタリアーノ氏は言う。

川の上の会合
 政府の管理棟は、シペチアリ村とディアマンテに挟まれた丘の上、アルト・マドレ・デ・ディオス川を一望する場所に建てられている。そこには2年間誰もいなかったが、今は保護官が常駐している。

 管理棟内には、壁をよじ登って河岸にやってきたマシコ・ピロ族の写真と、手書きの地図が貼られている。また、マシコ・ピロ族の矢から取った、巨大なげっ歯類の歯で砥がれた40センチの竹製矢じりと、シャコ・フローレス氏の写真も置かれている。屋外に置かれたイスにはソーラー電池が取り付けられ、通信機器に電気を供給している。

 ペレス氏が殺されるまでは、竹やヤシに囲まれた河岸近くに、二十数人のマシコ・ピロ族が出没していた。彼らはしばらく姿を消していたが、少しずつ戻ってくるようになった。

 5月以降、5人のマシコ・ピロ族が、保護官と定期的に会っている。彼らは名前が知られている。プトガナ(クモの意)氏は、最近アリクイに襲われた老女だ。カモトロ(カリバチ)氏は、20代後半の男。ヨマコ(キヌバネドリ)は、妊娠中の10代前半の少女。クナイ(タンガラナの木)は10代中盤の少年。コカ(キツツキ)は、9歳か10歳の少年で、グループの矢を持ち運んでいる。

 数カ月の間、5人は他のマシコ・ピロ族の居場所を「遠いところ」としか言わなかったため、彼らは伝染病か静かな報復に苦しめられていると推測されていた。しかし8月には6人目のマシコ・ピロ族が加わり、今では12人を超えている。彼らは、恐怖のためにゆっくりと姿を現していると述べている。

 ポンシアーノ氏ほか保護官は、レイナルド・ローレアノ氏およびルイ・バルガス氏とともに、連日のように川を行き来し、マシコ・ピロ族が出現する河岸にボートが接岸しないように注意している。ローレアノ氏によると、彼らは3日に1回のペースで現れ、バナナを要求してくるという。

 接触時のルールはいたってシンプルだ。ほしがる物を与えること。長く話しすぎないこと。シペチアリ村から距離を置くように警告すること。罠を避けるために、会う場所を変えること。ペレス氏の死など、繊細な話題に触れないこと。「大事なのは、交流とスケジュールにおける規律です。これらのシチュエーションでは、言葉に気を付けなければなりません」とポンシアーノ氏は言う。

 マシコ・ピロ族の間で伝染病が流行するリスクを減らすため、ポンシアーノ氏らは複数のワクチンを受けている。また、マシコ・ピロ族が病気の兆候を見せたらすぐに治療できるよう、医師が待機している。どこかのタイミングで、――マシコ族が外部との接触を保ちたいなら――ワクチン接種が重要であることを、保護官が伝えることになっている。でも、現時点では「彼らは強くて健康です」とポンシアーノ氏は述べている。

成功のレシピは存在しない
 今後のことは誰にもわからない。この地域の平和は、今後の政府のかかわりと、職員がマシコ・ピロ族の信頼を勝ち取れるかどうかにかかっている。

 ブラジルでいろいろな部族との初接触を40年以上続けてきたホセ・カルロス・メイレレス氏はこう言う。「忍耐力、謙虚さ、そして彼らの信頼を得るまでに何年もかけるという意志が必要です。新しいチームを何度も送り込むことに意味はありません。先住民との関係は人対人であり、組織的なものではないのです」

 きっとどこかのタイミングで、マシコ・ピロ族が森での隔離された生活を捨て始めた理由が明らかになるだろう。彼らの領域を侵した伐採者や麻薬密売人によるプレッシャー、食糧難、病気、部族内の争い、あるいは外部の人間による誘惑など、理由はいくつも考えられる。同時に、マシコ・ピロ族が2人を殺した理由や、今後の意向(引き続き移動生活を送るのか川沿いのどこかに定住するのか)もわかるだろう。

 メイレレス氏は言う。「文化的にも身体的にも彼らを殺さずに受け入れるにはどうしたらいいのか。私たちは今、その方法を学んでいるところです。私たちはそのプロセスに沿って、彼らがこちらの世界に苦痛なく入ってこれるよう、寄り添うことが必要です。成功のためのレシピなど、存在しないのです」
文=Nadia Drake/訳=堀込泰三


最終更新:10月27日(火)7時40分


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