乙武氏のパーティが行われたホテル前に集まった多くの報道陣 
 先月24日に「週刊新潮」で不倫を報じられ、自身も事実を認めた作家・乙武洋匡(ひろただ)氏(40)が5日、都内のホテルで自身の40歳の誕生日を祝うパーティーを開催した。一連の不倫報道後、乙武氏が公の場に姿を見せたのは初めて。報道陣に非公開となったパーティーには、ジャーナリストの田原総一朗氏(81)をはじめ01年、05年世界陸上男子400メートル障害で銅メダルの為末大氏(37)、社会学者の古市憲寿氏(31)ら関係者約500人が集まった。
 出席者によると、妻の仁美さんや3人の子供も参加。乙武氏はあいさつの中で謝罪した上で、「世間が期待する乙武を演じてきた。障害を乗り越えられなかった」などと涙目で告白したという。
 パーティー終了後、乙武氏は「本当にこれだけ多くの皆さんに支えられているんだなと心から実感した。感謝してもしきれません。今後の予定は白紙です。自分の弱さを断ち切って、とにかく家族と穏やかな時間を最優先させていきたい」とのコメントを出した。
 乙武氏の不倫が発覚したのは3月23日。翌日発売の週刊新潮が、乙武氏と20代後半の女性が不倫していると報じた。取材に対し、2001年の結婚後に5人の女性と不倫した事実を認め、妻・仁美さんと謝罪コメントを発表。今夏の参院選で自民党は東京選挙区(改選6)で乙武氏の擁立を検討していたが、同氏が不倫を認めたことで、公認するのは困難と判断。30日に、乙武氏が当面の活動自粛と不出馬の意向を報道各社に伝えた。