お昼休みの、どうでもいい事ではない事だよ~。
疲れていますか?
もうダメだ!
疲れて立てないよ!
そんなアナタでもタツ事が出来るよって言われたら立ちたいですか?
生きる
生きていると云う事は生まれたからですね。
生まれると云う事はアレとアレが必要ですね。
アレとアレが必要になる前にやってしまう事がありますね。
こんなものをアソコに入れてはいけません!
さて、前回にひきつづきクイズです。
写真をご覧になってください。これはなんでしょうか? そして、何に使う道具でしょうか?

ただの電気の延長コードの写真です。当たり前ですが、電気を使うためと言ってしまったらクイズになりません。そこで、このブログの題名とこの写真だけでピーンときたあなたは鋭い!
実はこれをマスターベーションの道具に使った男性の患者さんを過去に診察しました。
その方が最初に来院した時は、猛烈な腹痛と血尿を訴えていました。なぜかというと、この延長コードを尿道(おちんちんの先)から入れてしまって取れなくなってしまったのです。プラグ部分は切断してしまい、コード部分のみを尿道から1メートル近く入れてしまっていました。結局は、 膀胱 ぼうこう の中でとぐろを巻いて取れなくなってしまったので、緊急開腹手術となってしまったのです。膀胱内ではコードに結石も付着して、膀胱も炎症で真っ赤に腫れあがっており、大変な状態でした。
実は、こんな趣味を持たれている方も意外と多いのです。私も大学病院の泌尿器科に勤めていた時は、だいたい年に1人のペースでマスターベーション時に異物を尿道に突っ込んで取れなくなった人に対応しました。
泌尿器科の学会発表でも、このマスターベーションによる膀胱異物は「禁じ手」とされています。つまり、よくあるケースなので、あまり発表されることは歓迎されないのです。しかし、マスターベーション前後のエピソードなどは泌尿器科の専門家としても興味深いものが多く、学会が盛り上がるネタにもなります。(他に禁じ手として、「タマが3つある人」というものもあります。 陰嚢 いんのう の中に、炎症や腫瘍などで精巣以外の塊ができてタマが3つになったように見える、という患者さんの報告のことです)
なんでこの話題を思いついたかと申しますと、私がいつもチェックしている学術雑誌に国際性機能学会の機関誌であるJournal of Sexual Medicine(略してJSM)という雑誌の最新号に同様の話題が載っていたからでした。「性機能」ということでどのような内容かといいますと、簡単にいうと男性の勃起障害が一番問題になる場合が多いですが、近年では女性の問題も多く取り上げられており、それ以外にもがん患者やセクシャルマイノリティーの性機能の問題や、様々な行動学、社会学、心理学など性にまつわる興味深い世界中の研究が取り上げられています。
それだけに、レベルの高い雑誌でもあり、私もいつの日かこの雑誌に自分の研究が取り上げられたらいいなあと夢見ています。(実のところ、投稿して落とされたことはあるのです)
しかし、JSMにこんな(専門家から見たらくだらない)ネタが載ったというのも驚きだなあと思います。初めて見た人はびっくりするでしょう。
このような膀胱異物の患者さんは、マスターベーションしている途中では興奮状態であろうから、気持ちいいと感じているかもしれませんが、実際膀胱内に異物を入れたものが取れなくなると結構大変です。多くの場合は細菌感染を引き起こし、刺激症状や血尿が出ます。結局は開腹手術になる場合が多く、患者さんの負担も小さくはありません。ひどい症例だと、数年間異物を入れっぱなしにしていたままの人などは膀胱が萎縮してしまって機能しなくなってしまう場合さえあるのです。
男性のみなさん(みんなが当てはまるとは思いませんが)、気持ちがいいからといって、尿道にこんなものを入れてはいけませんよ。
東大教授・矢作直樹さんインタビュー(1)救急の現場から霊や神を語る
最先端の救急医療に携わりながら、霊や神といった科学の枠を超えた存在について語り、話題になっているのが東京大病院救急部・集中治療部長の矢作直樹さん(57)。仕事の性質とは相反するような思索の理由を聞いた。(藤田勝)
1956年、神奈川県生まれ。金沢大医学部卒。麻酔科、救急・集中治療、外科、内科など経験し、2001年から、東大医学部救急医学分野教授、同大病院救急部・集中治療部長。著書に「人は死なない」(バジリコ)など。 |
――2011年9月に「人は死なない」というタイトルの著書を出版し、その後、気功や超常現象の専門家との対談本まで出されましたね。
「最初の本は、知人の作家の出版記念会で出会った出版社社長に、個人的な関心から調べたり、考えたりしていたことを話したら『面白い。本にしたい』と勧められたのがきっかけです。タイトルは、<肉体は滅んでも霊魂は残る>という意味です。様々な霊的な現象や研究を紹介しているのでキワモノに思われそうですが、日本人古来の死生観からすれば、そんなに理解できない内容ではないと思います」
――医師としての仕事とは関係があるのですか。
「最近、人はいつか死ぬという当然のことを忘れているように見受けられる患者さんやご家族が増えました。病院に来れば治ると思い込み、いざ死に直面するとあわててしまう。いくら医療が進歩しても死は避けられないのです。生と死についてもっと深く考えて、豊かで幸せな人生を送ってほしい。医療はサービス業の面もありますから、とにかく患者さんやご家族に少しでも満足してもらえたらと思います。それが執筆の大きな動機です」
――なぜ死や霊に強い関心を持つようになったのですか。
「何度か、死を覚悟した経験が大きいです。小学校3年生の時に車にはねられて、病院のベッドで医師と母親の会話を聞きながら『死ぬんだ』と思いました。幸い助かりましたが、以来、死がとても身近なものになりました」
「大学では単独登山に熱中し、冬山で大きな事故を2回経験しました。最初の墜落事故では、落ち始めた瞬間に死ぬと思いました。奇跡的に助かったのに懲りず、同じ年、また冬山で滑落しました。その時も助かって下山した後、どこからか『もう山に来るな』という声が聞こえたのです。以来、ぱったりと登山をやめました。あの声は単なる幻聴だったとは思えないのです」 (続く)
――医療現場でも不思議な経験はありますか。
「治療がうまくいったはずの患者さんが急変して亡くなったり、逆に助からないはずの患者さんが回復したり、現代医学で説明できないことは多くあります」
「いわゆる臨死体験を患者の口から聞くこともあります。光を見た体験などを語るのです。脳内ホルモンの作用で説明されることがありますが、それだけで説明し切れない場合もあります」
「代替医療としての気功に関心を持ち、講習に参加したことがあります。物理法則では説明がつかない力があることに衝撃を受けました」
「科学は現象のメカニズムは説明しますが、例えば、なぜ宇宙があるのか、という根源的な問いには答えません。この世界は神秘に満ち、人が知りうる部分はわずかです。欧米では著名な科学者が心霊研究に取り組んできた歴史がありますし、今も代替医療などへの関心は高いのですが、日本は明治時代に古来の思想を捨ててしまいました」
――もっと宗教を大事にすべきということですか。
「特定の神様を信じる必要はありません。人知を超えた大きな力の存在を意識すればいいのです。それを宗教では神と呼びますが、私はそれを『摂理』と呼んでいます。日本人はよく無宗教だと言われますが、古来、森羅万象に神々の存在を感じ、死者の霊の存在も信じてきました。そうしたすばらしい感性は、今でも残っていると思います」
「摂理によって人は生かされており、肉体は滅んでも霊魂は永遠である。亡くなった人の霊に、いつも自分は見守られている。そのように考えれば、生きている限りは感謝の気持ちを持って生きられ、死に直面してもあわてずに済むのではないでしょうか」
「危険な宗教には近寄ってはいけません。見分けるのは簡単です。心身を追いつめる、金品を要求する、本人の自由意志に干渉する、他者や他の宗教をけなす、そんな宗教は危険です」(終わり)
1956年、神奈川県生まれ。金沢大医学部卒。麻酔科、救急・集中治療、外科、内科など経験し、2001年から、東大医学部救急医学分野教授、同大病院救急部・集中治療部長。著書に「人は死なない」(バジリコ)など。 タツ!立ちたい!ダセ~ |
電気で射精する方法のあれこれ
さてクイズです。
この写真をご覧ください(学会に出席した際に撮影した写真であり、はっきりと写っておらず申し訳ありません)。 かわいい猫が何匹か写っています。向かって左側の写真には、なにやらダイヤルのついた機械があります。さて問題です。この機械は何の機械でしょうか? ブログの題名に書いてしまったのですが、実はこれは「猫を射精させるための機械」なのです。肛門などに、電気刺激を与えるための機械(プローブと呼ばれます)を挿入して、ある強さの電気を流してあげることにより、神経を刺激して射精させることができます。そうして、精液を確保するのです。 なぜ精子を確保する必要があるかというと、動物の繁殖に用いるためです。また、希少動物の精子の保存に用いることもあります。ブタやウシなどの家畜動物だけでなく、シロクマやパンダ、さらにはイルカまで電気で射精させることができるのです。 実は、この方法はヒトにも応用されています。たとえば、不幸にも重度の糖尿病や、脊髄損傷などの事故で神経にダメージを受けた患者さんの場合、射精ができなくなることがあります。その際に、この道具で電気射精が用いられることがあります。 電気射精は、日本ではあまり一般的ではありません。厚生労働省のページでは「射精神経筋電気刺激装置」というものがありますので、薬事法では認められている道具ではあります。しかし、直腸内のヤケドなどの副作用もあるようです。また、脊髄損傷患者さんはもともと事故の手術を受けた後なので、電気射精によって合併症を起こしやすいというのも、この方法がはやらない原因の一つかもしれません。 実は先日、機会がありこの機械を作っているアメリカ人のSeager(シーガー)先生に直接お話を聞くことができました。彼は安全な方法であると断言していましたが、今後調査して、可能であれば私も使用してみたいと考えています。 他に、神経の障害で射精できない人に射精させる方法として、強烈なバイブレーターを陰茎にあてることにより、強制的に射精を促すという方法があります。これは、医療機器ではありません。電気あんまのようなものを陰茎にあてて、バイブレーターで刺激することで射精を促すのです。ただし、この方法も神経の反射で血圧が上昇するなどリスクもあり、医師の指導のもとで行われる必要があります。 日本では赤ちゃんを希望する神経障害による射精障害患者さんへの不妊治療としては、一般的に精巣から組織を取り出して、精子を手術で採取する方法が用いられる場合が多いです。精巣精子の方が、長い間射精できていなかった神経障害患者の射出精子よりも質が良いために、生殖補助医療に用いるのに適しているからです。 ただし、手術をせずに精子が確保できるということは、この電気射精にもメリットがあるということです。今後、さらなる安全な機械が開発されることを期待します。
さてクイズです。

この写真をご覧ください(学会に出席した際に撮影した写真であり、はっきりと写っておらず申し訳ありません)。
かわいい猫が何匹か写っています。向かって左側の写真には、なにやらダイヤルのついた機械があります。さて問題です。この機械は何の機械でしょうか?
ブログの題名に書いてしまったのですが、実はこれは「猫を射精させるための機械」なのです。肛門などに、電気刺激を与えるための機械(プローブと呼ばれます)を挿入して、ある強さの電気を流してあげることにより、神経を刺激して射精させることができます。そうして、精液を確保するのです。
なぜ精子を確保する必要があるかというと、動物の繁殖に用いるためです。また、希少動物の精子の保存に用いることもあります。ブタやウシなどの家畜動物だけでなく、シロクマやパンダ、さらにはイルカまで電気で射精させることができるのです。
実は、この方法はヒトにも応用されています。たとえば、不幸にも重度の糖尿病や、脊髄損傷などの事故で神経にダメージを受けた患者さんの場合、射精ができなくなることがあります。その際に、この道具で電気射精が用いられることがあります。
電気射精は、日本ではあまり一般的ではありません。厚生労働省のページでは「射精神経筋電気刺激装置」というものがありますので、薬事法では認められている道具ではあります。しかし、直腸内のヤケドなどの副作用もあるようです。また、脊髄損傷患者さんはもともと事故の手術を受けた後なので、電気射精によって合併症を起こしやすいというのも、この方法がはやらない原因の一つかもしれません。
実は先日、機会がありこの機械を作っているアメリカ人のSeager(シーガー)先生に直接お話を聞くことができました。彼は安全な方法であると断言していましたが、今後調査して、可能であれば私も使用してみたいと考えています。
他に、神経の障害で射精できない人に射精させる方法として、強烈なバイブレーターを陰茎にあてることにより、強制的に射精を促すという方法があります。これは、医療機器ではありません。電気あんまのようなものを陰茎にあてて、バイブレーターで刺激することで射精を促すのです。ただし、この方法も神経の反射で血圧が上昇するなどリスクもあり、医師の指導のもとで行われる必要があります。
日本では赤ちゃんを希望する神経障害による射精障害患者さんへの不妊治療としては、一般的に精巣から組織を取り出して、精子を手術で採取する方法が用いられる場合が多いです。精巣精子の方が、長い間射精できていなかった神経障害患者の射出精子よりも質が良いために、生殖補助医療に用いるのに適しているからです。
ただし、手術をせずに精子が確保できるということは、この電気射精にもメリットがあるということです。今後、さらなる安全な機械が開発されることを期待します。