太平洋戦争の残影 ⑪神風特攻隊・・8
フランス共和国の情報相、文化相を務め、『人間の条件』『空想美術館』などの著書で文壇の巨人として活躍したアンドレ・マルローの言葉「特攻隊を絶賛したマルロー」として紹介されています。「フランスはデカルトを生んだ合理主義の国である。フランス人のなかには、特別攻撃隊の出撃機数と戦果を比較して、こんなに少ない撃沈数(但し損傷は甚大で、敵海兵の異常恐怖)なのになぜ若いいのちをと、疑問を抱く者もいる。そういう人たちに、私はいつもいってやる。『母や姉や妻の生命が危険にさらされるとき、自分が殺られると承知で暴漢に立ち向かうのが息子の、弟の、夫の道である。愛する者が殺られるのをだまって見すごせるものだろうか?』と。私は、祖国と家族を想う一念から恐怖も生への執着もすべてを乗り越えて、いさぎよく敵艦に体当たりをした特別攻撃隊員の精神と行為のなかに男の崇高な美学を見るのである」
以下、米空母「ベローウッド」、米戦艦「ニューメキシコ」、米巡洋艦「コロンビア」、米巡洋艦「バーミンガム」、米巡洋艦「ルイビル」、豪巡洋艦「オーストラリア」、米機雷施設艦「リンゼイ」の特攻被害状況。
1944年10月30日、神風特攻隊葉桜隊の零戦1機の特攻を受け、艦載機が次々と炎上している軽空母「ベローウッド」、奥は同じく特攻で炎上する正規空母「フランクリン」
特攻攻撃を受け、黒煙を上げる空母ベロー・ウッド(左)と空母フランクリン(右)
黒煙を上げる空母ベロー・ウッド(左)と空母フランクリン(右)
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1945年5月12日、米戦艦「ニューメキシコ」(USS New Mexico)に誠飛行隊の特攻機が命中した瞬間。54名死亡。
5月12日、戦艦「ニュー・メキシコ」の甲板で葬送される米軍の戦死者たち。
1945年1月6日、(ルソン島の戦い)米軽巡洋艦「コロンビア」に急降下突入の「鉄心隊」99式襲撃機。
米軽巡洋艦「コロンビア」に急降下突入し命中大破。「鉄心隊」99式襲撃機
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第2番砲塔付近に特攻機が命中。
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