ヒゲ生えてますか?
ストレスとホルモンの関係ですか?
子どもでも生えている子がいますが、ストレスでしょうか?
父親のひげの感触好きでしたか?
専門医に聞くムダ毛の真実「女性のヒゲは不調のサイン」
Update : 2013.07.09

「30代でムダ毛が減ってくるということはあまりないかと思います。60代くらいになると、毛根自体が力を失って、ムダ毛の量そのものが減っていきますが、そういう意味では、“歳をとったらムダ毛が薄くなる”と言えますね」
薄くなるのは60代とは……。さすがにちょっと先すぎるかも。
「体毛は、女性ホルモンが深く関係しています。30代後半から40代の女性ならば、“更年期”に入ると女性ホルモンがグッと減り、その結果、男性ホルモンが優位になって、むしろ腕や脚の毛が濃くなったりもするんですよ。最近では、30代、比較的更年期よりも若い女性には“ヒゲ”が生えてくる方も少なくありません」
それって、最近話題のオス化女子!? しかも、濃いヒゲが一本生えるのではなく、「ある程度の範囲に、濃い目のヒゲが普通に生えている」男性のような生え方をする人が多いそう。
でも、どうしてヒゲの生えてしまう女性が増えてしまったんでしょう?
「一般的な見解として、女性の社会進出によってストレスにさらされる機会が多くなったことが、大きな要因と言われています。ストレスがかかると自律神経の乱れが発生し、女性ホルモン分泌のバランスも崩れてしまうんです」
オス化女子の裏には、ストレスが隠れていたんですね。でも、働かないわけにはいかないし……。
「対策としては、上手なストレス発散が必要です。リラクゼーションでストレスを発散したり、栄養をしっかり摂るなどの対策をすれば、ムダ毛のトラブルを防げますよ」
なんでも、楠山先生を訪ねてくる患者さんの中には、なかなか髭に気が付かない女性もいるとか。
「ヒゲが生えていたり、体毛が昔より濃くなっていたり、という変化に気がつくことは、自分がストレスを溜めているかどうかの指標にもなります。なので、しっかり鏡で自分の顔を見るのも、生活を見直すキッカケになりますよ」
30代になってもムダ毛は薄くならないけど、まさか、体毛やヒゲが体調管理のサインになるとは、便利というかなんというか……。いっそのこと「生活の乱れはムダ毛の乱れ!」と思って、今までより意識してみては?
(大貫未来/清談社)
☆取材者プロフィール
楠山法子先生
1989年国立浜松医科大学医学部卒業。その後、東京女子医科大学付属第二病院皮膚科、至誠会第二病院皮膚科などに勤務し、2009年自由が丘皮膚科クリニック院長に就任。医療レーザー脱毛から、女性の薄毛治療、シミやほくろなど、皮膚や美容に関する様々な施術をおこなう。
楠山法子先生
1989年国立浜松医科大学医学部卒業。その後、東京女子医科大学付属第二病院皮膚科、至誠会第二病院皮膚科などに勤務し、2009年自由が丘皮膚科クリニック院長に就任。医療レーザー脱毛から、女性の薄毛治療、シミやほくろなど、皮膚や美容に関する様々な施術をおこなう。
口まわりに濃いウブ毛が……ヒゲに悩む“ヒゲ女”へ、専門家がアドバイス!
Update : 2012.08.23
結婚しても女性が働き続けるのはあたり前になりましたよね。ちなみに2010年は女性の雇用者数が2,329万人と過去最多に。不況の影響もあってか、ひとりにかかる荷重や責任は増すばかり。このような環境の中でバリバリ働いている女子が増えつつあり、忙しさのせいでついついカラダの不調や悩みを見逃すことも……。

エスカーラ・メンバーに「忙しさのせいで、カラダの不調や悩みを抱えていませんか?」とアンケートで聞いてみたところ、実に7割もの働く女子が「ある」と回答。意見を聞いてみると、「疲れがとれない」「いつもダルい」という声がもっとも多く、中には「濃いヒゲが生えたりウブ毛が濃くなった」という声も寄せられました。
「ヒゲが濃くなって困っている。剃ってもすぐに生えてくる。剃りすぎると青白くなる」(その他/その他/2年目)、「毎日寝ても寝ても疲れが取れなくて、あごにウブ毛が生えてきてヒゲのようになった」(金融・証券/事務系専門職/5年目)といった、働く女子としては由々しき事態が起きているみたい。そこで今回、聖心美容外科の統括院長・鎌倉達郎先生に、ヒゲに悩む“ヒゲ女”へのアドバイスをいただきました。
鎌倉先生によると、濃いヒゲの原因には「ストレスなどによるホルモンバランスの崩れ」が挙げられるそうです。ちょっと難しい話になりますが、エストロゲンやプロゲステロンといった、外見的にも内面的にも女性らしさを司る女性ホルモンが、20-30代前半に分泌のピークを迎えます。ところが職場環境や日ごろの社会生活にまつわるストレスによって、ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンなどが増えて、その結果、女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうのだとか。
女性ホルモンの抑制で、男性ホルモンの割合が相対的に高くなり、結果、男性みたいなヒゲが女性にも生えてくるのだとか。「女性ホルモンの分泌が減ると、ほかにも生理不順などの変調が起きます」と言うから、けっこう怖い話ですよね。
気になる対処方法としては、3つのポイントが挙げられるそうです。
まずはヒゲが継続的に生え続けないよう生活習慣を見直し、改善すること。ホルモン分泌は夜の10時から深夜2時がもっとも盛んなので、この時間帯で質のよい睡眠をとること。そしてストレスをためこまない、自分なりのリフレッシュ方法を見つけるのもいいそうです。「女性らしい気持ちになれる趣味やおしゃれ、恋といった“幸せ”は、女性ホルモンの分泌を促します」とのこと。
女性ホルモンに似た働きを持つと言わるイソフラボンを多く含む大豆製品を意識的に摂ることもよいそう。また、「高機能ビタミンサプリメントやミネラルサプリメントが、若い世代の女性にオススメ」とか。ビタミンCやB群は、ストレスや生活習慣の乱れによるカラダの酸化を防ぎ、疲れの回復を助けてくれます。ビタミンCはコラーゲンの生成も助けてくれるから美肌にも有効。ミネラルの中でも特に鉄分は女性に不足しがちで、ビタミンCは鉄分の吸収を助けるから、これらを一緒に摂るのもいいそうです。
いかがでしたか? 「たかがヒゲが」と侮るなかれ。まずは生活の乱れやストレス環境を見直すことからはじめたいですね。
でもやっぱり、目立ちやすい部位ですから、ふだんのお手入れもお忘れなく!