アメリカ大統領戦でメディアが見せた大失態・大恥を記憶にとどめ、金輪際、意図的に操作された「世論」など信じないことに私はした。メディアが集計する世論調査や統計なども、かなりが眉唾ものだと思ってから見る方がいいだろう。
話は日本に飛ぶが、元テレビ番組「ニュースステーション」のコメンテーターで、長年にわたり反原発・反戦の立場を主張して当選した鹿
児島県の三反園知事が、川内原発の特別点検を視察したのは良いけれ、知事からの質問があまりにも初歩的で素人的だったことが話題になっている。
先の東京都知事選挙でも、有名コメンテータが出馬し、そのお粗末さに驚愕させられたが、テレビの報道番組のキャスターなどはもう常識人でも良識人でもない。自分好みの安易な世論を誘導し、付和雷同し、「針小棒大」は平気ても自分の意に反すると、逆に「大事をマッチ棒」程度にしてしまう、陰の権力者だ。「報道しない自由」を手にする権力者たち。
テレビ人が言う反原発だろうが反戦争だろうが、「自分が世論をつくっている」という高慢ちきな自己満足は我慢できない。アメリカ大統領選でのメディアの大失態は、実は日本でも日常いくらでも起きている、否、起こされているとしか思えない。