ある男性の葬儀に突然現れた猫

物語の舞台はアイルランド南部マンスター地方・ケリー州のキャッスルメイン。

生涯にわたって猫を愛し続けた愛猫家の男性の葬式にひょっこりと
どこからともなく現れた1匹の猫。
人懐っこく人間なれしていて、毛並みもいいことから飼い猫だろうと当たりを
つけて、葬儀社のKieran FlynnさんがFacebook上に写真をUPしたところ、
いなくなった猫を探していた飼い主さんから連絡があったのだそうです。
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(Flynnさんと猫)

なんと猫は20km離れた街からやってきていた!

それによれば、この猫は車のボンネットに潜り込んで、飼い主さん宅から
20kmも離れたケリー州のキャッスルメインまでやってきたらしいことが
わかりました。
Flynnさんの言によると、この猫はまるで故人を悼むかのように埋葬がすむ
までの間、ずっと静かに佇んでいたそうです。

亡くなった故人が愛猫家だったことを知るFlynnさんは、もしかしたら
この猫は故人に別れを告げるためにわざわざやってきたのかもしれない、
と語ります。

そして、もう何年も葬儀の仕事に携わっているが、こんなのは今までみた
ことがないとも。
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(葬儀に参列した猫)

この話を聞いた故人の家族もまた、驚きつつも生涯にわたり猫を愛し続けた
故人にふさわしい話だとの感想を漏らしていたそうです。
気まぐれに旅をして、ふらふらさまよっているうちに、たまたま葬儀の場に
紛れ込んでしまっただけなのか、それとも過去に故人にお世話になったことが
あり、別れを告げるためにわざわざやってきたのか。

猫以外の誰にも真相はわからないとはいえ、事実は小説よりも奇なりとは
このことでしょうか。
猫の妖精がいるという妖精の国アイルランドにふさわしい、どこか不思議で
感動的な猫のストーリーでした。
画像および記事出典: 
Irish Mirror